<割り込み> 痛い話、ねじ式
痛い話ですみません。
1月1日にスペアリブの骨を噛んで、犬歯が縦に割れた。
3日の歯医者の目立てで、インプラントをすることになった。 (幸い、アメリカでは3日からやっていた)
割れたとはいえ、根元までは分からないが、半分はしっかりしている。 あとの半分はゆるいのだが、食事のときに、この間に楔を打つように食べ物が詰まる。 すると、歯が開き、コレは痛いがまだまだの痛み。
この楔が抜けるまで、とてもウットオシイ。 そのためには、歯磨きをするわけだ、そうすると食べ物の楔がポロッと取れて歯の位置関係は前の位置にほぼ戻る。 が、どうもだんだんと緩慢に開いてくる。
歯磨きはおどおどするが、コレは幸いに痛くない。
ついに、本日、6日がインプラントの手術である。
最初に歯茎にラズベリーの香りの何かを塗られた、麻酔薬か? しばし後に、歯茎への麻酔の注射である。
これもいつも思うのだけど、チクーーーッとさされ、歯茎に圧力が掛かる。 最初に針を奥まで入れるときが一番痛い。 そのチクーーーが皮下注射よりも時間が長いのである。 また、口にもれると苦い。
しばし後、2回目、これも同様、3回目、なんだか感じなくなってくる。
麻酔って効きますね。
ここで、しばらくほって置かれた。 なんだか今回の注射は効く。 唇の感覚がおかしくなり、さらに鼻の先までおかしくなってきた。 しかし、舌で犬歯のブラブラを触ると、感じる。
「はて、このまま手術されると、内側は麻酔が効いていない・・・それってまずい」と考える。
しばし後、歩かされて、歯並び一周のレントゲンを撮られる。 ああ、日本でもやられたっけ。 無いのが不思議でしたが、やっぱりありました。 実はデジタルですぐにパソコン上に写っていた。
もう、よだれがたれそうである。
その後、医者がやってきて、頭の上でカチャカチャと器具の準備をして、そろそろ始まる予感。
そうしたら、また麻酔の注射があって、ホットしたが、再度、チクーーーッをやられる。 3回か?
して、すぐに開始。
先ずは、グラグラを抜かれたが、それが引っこ抜かれたのか、歯茎を切られたのか分からない。
次に足のしっかり生えた方を抜くわけだが、コレに時間が掛かる。
そうこうしているうちに、助手に何かを促すと、ガン、ガン、ガンととんかちでたたいて来る。
それを都合3回、つまり9発たたかれて、歯が抜けた。
いったい、何をしていたのか・・・後で尋ねたら、歯と顎の骨の間を広げたそうである。 無理をして引き抜くと歯が残ったり、顎の骨が痛む(つまりはヒビが入ったり、割れたりする)そうだ。
しかし、やりすぎてしまったらどうなるのだろうと想像していると、結構恐い。
もちろん、麻酔が効いているので、局部的には痛くは無いが、頭に響く。 体も硬くなる。
そうして、歯が抜けた。 今度は抜けた後を整地する。
つまりは、インプラントのボルトが入る穴を開けるし、足が曲がっていたりするので、まっすぐにする。
コレはつまり、あごの骨を削る。 歯特有の高速グラインダーで穴を広げる。 水を噴射しつつ、グラインダーは圧縮空気を送って、タービンでまわす。 いわゆる、キーーーンって音がしながらビシャビシャする。
そこに助手は吸い出しの管を入れて、ゴーゴーしている。 時々舌に吸い付いたりする。
ここまではよくやられたことだ。 時に水を掛けないと焦げ臭いにおいがするときもあったと思い出す。
次に、グラインダーの細いヤスリを3mmくらいのドリルに換えて穴を整形しだす。
不思議なことに、ゆっくりと回るのだ。 つまりトルクフル。
ゆっくり回るのが実にイヤラシイ。
それで徐々に奥に入っていく。
時々抜いては計測をしているらしい。
ある程度掘ったところで、レントゲン写真を撮った。 あとで見せてもらうと、ドリルが入ったままの像で、どこまで侵入しているかが分かる。
次にまだ掘りが足りないらしく、ゆっくりドリルがやってくる。
そういえば、手術前にインフォームドコンセントが行われた。 紙を読まされ、同意と言うことで、イニシャルを書かされる。 項目は15くらいある。
英文と日本文があったが、どれもOKで無いといけないらしく、ゆっくり読んでいると、助手に促された。
曰く、麻酔が効かなくなることがあります。 人によって形状が違うことがあり、場合によって外科を紹介します・・・えっ、このままの格好で他の病院に行くって事?
骨にヒビが入ったり、欠ける事があります・・・まあ、あるだろうけど、でも削るのとあまり変わりないか?
さらに、穴が鼻腔に通じることがあります・・・ありますって、これって困るでしょう!
などなど。
で、再ドリルが始まって、しばし後、グッと痛くなる。 あれ、今まで感じた痛みでは無い。
麻酔が切れるなら、いつでも痛いはず。 でも、何かに触って痛い。
抜いては計測、計測してはドリリング・・・で、痛さがどんどん強くなってくる。
削る速度というか、もろさが違い削れ方が違うのだ。
これって、鼻に通じるところに入りだしたのか?
「黒部の太陽」を思い出す。 もしや、ホッサマグナに当りだし、大出血か? それとも、反対側と対面間近なのか??? 「もうやめてくれ~」 と言うところで工事は終わり、向こうの太陽は見えなかったようだ。
うーーん、なんか怪しい。
「コレで、インプラントを入れます」と言われ、焦点の合わない位置に先端が平たい、でもねじが切ってある金属の棒が見えた、M4位の平行木ねじといったところ。
それをスーと入れた後、指で回す。
その後、10cmくらいの棒が見えた、後は、ラチェットの音が・・・スー、チャチャチャ、スー、チャチャチャ、・・・スー、チャチャチャ、つまり、インプラントのねじにラチェットをつけてねじ込んでいるのだ。
しっかりしまったようで、ラチェットバーははずされ、なにやら今度は埋め立て工事が始まった。
コレがよく分からないのだが、何かどろどろしたものを塗られていて、最後にテープを張られた。
そしてレントゲン。 いや、それは埋め立ての前だったか?
もう分からず。
その後、助手にやたらと口の周りを綺麗に拭かれる、きっと、・・・なんだな。
最後に、抜いた歯を見たいかと聞かれ、もちろん見せてもらう。 ここから割れているので、インプラントで無いとやはりだめだね・・・そうですか? でも、経験したかったから別にいいのですけど・・・とは言わない。
また、レントゲンの比較を見せてもらい、ちゃんと入っています。 この線からこちら側にいますから大丈夫。
「でも最後に痛かったのはなぜ?」と聞くと、麻酔の効いていない領域に少し入った、とか・・・それってやはりフォッサマグナ?
この後の話を聞く、抗生物質を飲むこと、痛いときは痛み止め、冷したほうが良いよ・・・テープが張ってあるので、今日は強くゆすがないこと、糸も解けるから・・・えっ縫ったの?
コレで、来週来て下さい。 そして、4ヵ月後にかぶせましょう。
その後、自動車を運転するも、麻酔が切れてきて注意散漫になりそうだった。
家に到着するころには明らかにほほが熱い。
来たー犬歯の断末魔。 そりゃ、骨にドリルで穴を開けられたわけだし。 痛くないほうがおかしい。
ジーーーン。 さらに歩くと踵が地面に着いた反動が頭に登るのがわかる。
今日は流動食で我慢すべきか?
と言うわけで、いったいどこまで掘られたかは分からないが、痛み止めを飲んでコレを書いています。
そして、ついに、自分がねじ式になってしまったのを実感。
メメくらげに噛まれたわけではありませんが。
by mgm460 | 2014-01-07 14:16 | Mild, isn't it? | Comments(2)