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HP28Sで素数-2) 欲しかったHP電卓

HPの電卓には大きな思い出がある。

大学時代に初めて関数電卓が出てきた、CasioのFx-10だった。
sin, cos, log, exp などの関数があって、その計算中表示がチラチラ動いて「ただいま計算してます」という感じであった。  まだ実家にあるはずで、発掘したい。
ただ、逆演算をすると必ずしも元に戻らなかった(誤差が出た)。

その後、電卓はカード電卓がでて、かなりの関数も使えるし、小さくなった。
それも買ったが、小さいことに価値があったのだが、チマチマしていて使いやすいものではなかった。  最終的には、SharpのポケットコンピュータP1211を使った。 これはBasicが簡単に使えるものであり、楽しかった。
やはり、プログラムが出来るのは便利でした。

ところが、大学のクラスで一人だけHPの電卓を持っている学友がいて、今調べるとHP25Cだったのか、小さなボディに詰まった能力は驚いた。
しかも、逆ポーランドで普通には使えないし・・・先ほどの逆演算を計算してもぴったりと戻るし、電卓の神様みたいに神々しかった。
当時、TIの電卓も立派に見えたが、逆ポーランドではなかったので魅力は感じなかった。

その後、会社に入って、HP15C(か?)を使っている人がいたが、表示が一行しかなく逆ポーランドを使うにはちょっと物たりない。
そこに、登場した(いや、もうちょっと前からあったのかもしれない)のがHP28Sだった。

手帳を開くようにBodyを開くとずらりとキーボード。
表示は4行、しかもスタックがローテーションせず増えていく・・・これが欲しかった。
その後、会社と付き合いのあるHPの営業の方を通じて手に入れることが出来た。
HP28Sで素数-2) 欲しかったHP電卓_a0247342_2413747.jpg


今となってはもっと行数のある電卓はいくらでもあるが、あの4行で計算はうんと楽であった。
機能も満載で、まあ、使わないのですが、グラフィックも、複素数も、行列も、数式の微分もプログラミングも出来た。
まあ、時々は複素数も行列も使いましたね。  実験計画法の行列をといたり、その時に行列も普通の四則演算のように扱えるのはとても便利でした。 (10x10以上でした)
複素数も同様で、i^i(iのi乗)なども普通に計算できます。

日常的に使う計算はプログラミングしておいて、今でも現役です。

ところが、最大の弱点が電池ボックスだと思うのです。
中のスプリングが強く、プラスティックのボディが負けてヒビが入り、ついには電池がすっ飛び出る。
そこで、接着剤で停めたり、幅広のテープで張ったりをしていましたが、ついに薄くて硬いアルミ合金の板をゲットし、裏から電池ボックスの蓋を押さえ、それだけでは不安なので、テープ止めで使っています。

もうちょっと改良は出来ますが、まあ、こんなところで。
皆さんの中で電池ボックスの蓋がだめで使われなくなった28S があるなら、復活は可能です。

HP28Sで素数-2) 欲しかったHP電卓_a0247342_24159100.jpg

裏打ちが見えると思います。

さて、今回は素数の計算をして見ましたが、速度の遅さには時代の流れがもちろんありますし、今では、もっと表示の広いものが出ています・・・と調べたら、いつの間にか新しいGraphic電卓がHPから出ているではありませんか!

悶々。

ネットで調べると式をRPNで入力できなかったり、逆演算で数値が戻らなかったり難点もあるようですが、また欲しくなりました。


続きは、
(3)は、   http://fubozoku2.exblog.jp/20606144/

(4)は、   http://fubozoku2.exblog.jp/20941819/

by mgm460 | 2014-12-29 02:44 | 思い出 | Comments(0)